さかなのためいき、ねこのあしおと

スウェーデン滞在記。現地時間の水曜日(日本時間の水曜日午後~木曜日午前中)に更新します。

2008-01-01から1年間の記事一覧

帰国とブログ更新停止のお知らせ

皆様のおかげを持ちまして、9月30日、無事帰国しました。 帰国に伴って、「連絡の取りにくい日本の家族・友人一同に安否を伝える」という当初の目的は消滅し、また、今後は博士論文執筆と就職活動に専念したいと思いますので、このブログは、更新を停止しま…

もうすぐ帰国

ウップサラで記事を更新するのは、今日が最後です。みなさん、読んでくださり、ありがとうございました。こちらの友だちもですが、日本のみなさまにも、たくさん支えていただきました。お会いできる日を楽しみにしています。 明日から、引っ越しや、最後の資…

お別れ

今日は、みんなでわたしのお別れパーティを開いてくれました。 ウップサラに来た時は、スウェーデン語はほとんど分からないし(とにかく聞き取れない)、どうせ半年しかいないんだし、そのうちの半分は夏休みだし、ここは資料集めのために来たんだからと思っ…

Kさんとの思い出

先週の土曜日、ウップサラの州立劇場であった、ラーゲルレーヴ『イェスタ・ベルリングのサガ』のお芝居のプレミア公演に招かれました。招待券は、二人用だったので、もう一人誰を誘うか悩んだのですが、同じ学科のスウェーデン人の女の子(かわいい!)、K…

ストックホルム旧市外

これまで載せ損ねていた、ストックホルム旧市街の写真です。

リンネ・ハンマルビュー2 森の孤独

リンネは、植物学者ですから、自宅のまわりも、森に囲まれています。もう9月で、花はほとんど枯れていたので、植物園はちょっと残念でしたが、この森は、すばらしかったです。苔の生した岩がごろん、ごろんとおいてあって、木が茂ってて、秋の初めで、雨が降…

リンネ・ハンマルビュー1 リンネ・バス

ウップサラ滞在も終わりに近いということで、先週の火曜日、ずっと乗ってみたかった「リンネ・バス」に乗って、郊外の「リンネ・ハンマルビュー」というところに行ってきました。ウップサラは、植物学者のカール・フォン・リンネ(Karl von Linné, 1707-78)…

北欧の移民文学 ヨナス・ハッセン・ケミーリ

前回、北欧の移民を巡る状況について書いたので、今日は、移民文学をご紹介したいと思います。といっても、わたしが読んだことあるのは一冊だけ。去年ドイツにいたときに、ゼミで読んだので、今日書くことは、ゼミでの発表の焼き直しです。 ヨナス・ハッセン…

北多島海めぐり4 スバットレーガ島

上陸した島の写真です。雨が続いたこともあり、スーパー・マリオも殺せそうなアヤシイきのこがいっぱい生えていました。写真のきのこは、これでまだ小さいほうで、手のひらより大きいものもたくさんありました。

北多島海めぐり3 神写真

一枚目は、今回の神写真です。現在、壁紙に設定してあります♪なんかこう、「ここにだって太陽はある」的な雰囲気がたまりません(先週の記事参照)。 二枚目は、「ウミガラス島」こと「ノールエーラ島」。上陸できなかったのが残念です。 三枚目は、途中です…

北多島海めぐり2 黒い鳥と監獄と禿島

ウミガラス島を過ぎてすぐのころ、黒い鳥がいっせいに渡っていきました。一番目の写真は、見えにくいけど、それです。ウミガラスがどんな鳥か知らないので、これがウミガラスなことにして、そんな名前をつけたリンドグレーンに感激しました。 二番目の写真は…

北多島海めぐり1 『ウミガラス島のわたしたち』

ヴェルムランドの記事が長くなったので、もう2週間ほど前になりますが、9月のはじめ、ドイツ人、アメリカ人、韓国人の友だちと、北多島海を巡る船旅行に参加しました。ストックホルムは、バルト海に面していますが、ここにはすごくたくさんの島があります…

北欧の右傾化

先日、興味深いコメントをいただきました。 >ちょっと前にスウェーデンで現役の女性大臣が殺されたことがありましたよね。右翼のような人たちがいるのでしょうか?スウェーデンのイメージと重ならないのですが。また、最近、隣のノルウエーのほうが景気がよ…

ヴェルムランド紀行・おまけ カールスタッドの太陽

カールスタッドには、前の記事に載せたものを含め、たくさんの銅像があります。カール9世はもちろんのこと、近郊出身の作家グスタフ・フレーディングや、もちろん我がラーゲルレーヴの像もありました(ただし、えらく地味な場所に)。 この中で、ひときわ人…

ヴェルムランド紀行7 カールスタッド1~広場でポルカを

3週にわたるヴェルムランド紀行、いい加減グダグダですが、今日で最後です。 ヴェルムランド滞在の最終日は、州都カールスタッドを観光しました。 カールスタッドには、ヴァイキング時代から居住者がいましたが、16世紀、カール9世がここを選帝侯市(レ…

ヴェルムランド紀行6 「ラーゲルレーヴ中尉の誕生日」~ポルトガリヤの皇帝さん

学会の次の日、8月17日は、ラーゲルレーヴのお父さんの誕生日でした。 すでに何度かブログや論文で書いたので、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、ラーゲルレーヴ家は、もともと裕福な地主でした。しかし、近代化に伴って家は没落し、お父さんはさま…

ヴェルムランド紀行5 モールバッカ

学会の次の日は、去年もご紹介したラーゲルレーヴの生家「モールバッカ」に行きました。去年より一週間遅かったせいか、りんごが赤く色づき始めていました。そろそろ夏は終わるようです。 一番上の写真は、家の前にある日時計です。この日は曇っていて、残念…

ヴェルムランド紀行4 湖畔の教会

学会の日の夜、「グレースマルク教会」という、小さな湖畔の教会で、コンサートがありました。もうここは、ノルウェーとの国境まで数マイルというところだそうです。 お墓の背景に水があって、それはきれいでした。ちょうど、小学校の新学年が始まる前の最後…

ヴェルムランド紀行3 学会~スウェーデン語15時間

この記事、無駄に長いです…。すみません。 去年は、たくさんのラッキーな出会いが重なって、現在のウップサラ留学にこぎつけたわけですが(詳細は一番下の去年の記事参照)、今回も、なかなか運命的な出会いがありました。 今年は、ラーゲルレーヴ生誕150…

ヴェルムランド紀行2 スンネ~橋の町

ラーゲルレーヴの生まれたモールバッカという村は、ヴェルムランドの中でも、「スンネ郡」に位置し、その「スンネ郡」の中心地は、スンネという町です。ラーゲルレーヴ作品には、「ブロービュー(橋の町)」という名前で登場し、立派な教会もあります。 今回…

ヴェルムランド紀行1 ああうるわしのヴェルムランド

前回の更新でお知らせしたとおり、先週末は学会のため、ヴェルムランドに行ってきました。ヴェルムランドはノルウェーとの国境付近の地域で、州都カールスタッドまでは、ストックホルムから電車で3時間かかります。今回学会のあったスンネは、カールスタッ…

来週以降の更新予定

長々とお付き合いくださり、ありがとうございました。 来週は、ヴェルムランドで「ラーゲルレーヴ学会」があるので、記事が更新できません。今回のゴットランド情報も、本当はもう少しゆっくりじっくりお知らせしたかったのですが、そうすると途中で一週あい…

ゴットランド紀行8~バルト海

ゴットランドの二日目の朝、バルト海に臨む海辺を散歩しました。わたしには、これがすごくリフレッシュになりました!この日は、美術館が開くまでの朝の2時間、町を歩くことにしていたのですが、そのうち一時間は、海辺を歩いてしまいました。ヨーロッパは湿…

ゴットランド紀行7~ハンザ都市

ヴィスビューは、ハンザ都市の一つで、現在も立派な港があります。昨年9月にご紹介したドイツのリューベックとは、ハンザ都市つながりで、現在では姉妹都市の協定を結んでいますが、16世紀、ヴィスビューはリューベックに焼かれています。 以下は、昨年のリ…

ゴットランド紀行6~薔薇

ヴィスビューは、「薔薇と廃墟の町」という名で呼ばれる、ロマン派好みの町です。街中に、きれいな花がたくさんありました。

ゴットランド紀行5~中世祭

実は、今回ゴットランドに行ったのは、「中世祭」に参加するため(またかよ、っていう突っ込みは禁止)。毎年、8月の最初の土曜日から、第二週の日曜日までやっていて、今年で25周年を迎えます。実は昨年行きたかったのですが、学会と重なっていけず。今年は…

ゴットランド紀行4~廃墟

スウェーデンは、12世紀ごろからカトリック化が顕著になり、ゴットランドでも、13世紀、14世紀ごろに、石造りの立派な教会がたくさん立てられます。が、16世紀にルター派プロテスタントが導入されるとそのまま放置され、現在は廃墟になっています。 今回、わ…

ゴットランド紀行3~城壁

ゴットランドは、周囲に中世の城壁がほぼそのまま残っています。こういうものを見ると、テンションが上がります。

ゴットランド紀行2~白い島

ゴットランドは、海老や蟹などの甲殻類の死骸が積もってできたそうで、島全体が石灰岩です。そのためか、赤い屋根以外は、島全体が白っぽく、波打ち際には丸い石がたくさん転がっています。 海から丘になっているところに町があるので、坂道が多いです。バス…

ゴットランド紀行1~ゴットランド島とは

昨日・今日と二日間、ゴットランド島のヴィスビューに行ってきました。ゴットランド島は、バルト海に浮かぶ、スウェーデンで一番大きな島で、ヴィスビューはその中で一番大きな町です。日本では、「ゴットランド島」という名前自体は、あまり知られていませ…