さかなのためいき、ねこのあしおと

スウェーデン滞在記。現地時間の水曜日(日本時間の水曜日午後~木曜日午前中)に更新します。

Kさんとの思い出

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先週の土曜日、ウップサラの州立劇場であった、ラーゲルレーヴ『イェスタ・ベルリングのサガ』のお芝居のプレミア公演に招かれました。招待券は、二人用だったので、もう一人誰を誘うか悩んだのですが、同じ学科のスウェーデン人の女の子(かわいい!)、Kさんを誘って行って来ました。

お芝居は、激しすぎて、ああいうノリが苦手なわたしは涙目でしたが、わたしはKさんが大好きなので、一緒に行けて楽しかったです。

ウップサラの学生は、総じてみんなとても親切だったのですが、Kさんの親切度は群を抜いていて、本当に、至れり尽くせり良くしてくれました。

わたしにというわけではなかったのですが、ほれぼれとしたのは、夏学期の最後に、ゼミのみんなで、ストックホルムにお芝居に行ったときのことです。Kさんの友だちにトラブルがあり、Kさんは、約束の時間にも少し遅れてきて、移動中も、お芝居の直前も直後も、ずっと携帯でその友だちと連絡を取っていました。お芝居が終わった後で、みんなでご飯を食べに行くことになったのですが、Kさんは、わたしたちと一緒にパブに来て(というか、オススメのパブまでわたしたちを連れて行ってくれて)、つまみを買い、10分だけ座って、「これはみんなで食べてね」と言って、帰って行きました。

お芝居の後で電話をして切った後、何も言わずにパブ行きに加わったので、わたしたちはてっきりトラブルは(一応)解決したものと思っていたのですが、本当はそうじゃなくて、その友達のことはまだまだ大変だったんですね。なのに、そんなそぶりは微塵も見せず、あそこにきてあのスマートな気遣いは、カッコよすぎでした。以来、彼女は、単に親切な友達なだけではなくて、わたしの憧れの人になりました。

今回も、先約があって、週末はウップサラから車で30分ほどの郊外にいたらしいのですが、お芝居のためにわざわざ戻ってきて、帰りは、車だからとわたしを送ってくれました。

いつも、場所のことばかり書いていたので、今日は友達のことを書いてみました。今回の留学は、勉強の面で収穫がたくさんあっただけではなくて、すてきな人にたくさん出会えました。


【追記】この時のお芝居の記事が出ていました。スウェーデン語です。えらいほめてあります。涙目になったのは、どうやらわたしだけだったようです。