さかなのためいき、ねこのあしおと

スウェーデン滞在記。現地時間の水曜日(日本時間の水曜日午後~木曜日午前中)に更新します。

行事(ベルリン)

カタリナ・ヴィット引退

わたしはスポーツ観戦はあまりしないのですが、その中で結構熱心に見ていたのが、フィギュアスケートでした。確か小学校の頃、フランスのスルヤ・ボナリーが好きで見始めたのですが、リレハンメル・オリンピックで、カタリナ・ヴィットの演技を見て、彼女の…

クリスマス礼拝・番外 主の祈り

キリスト教の礼拝が、仏教や神道の儀式と比べて面白いなと思うのは、牧師・司祭の説教のほかに、一般信徒が歌を歌うという形で、礼拝に「参加する」機会が非常に多いことです。当然、わたしも一緒に歌います。賛美歌は、知らなくても、教会で讃美歌集を貸し…

クリスマス礼拝④ マリア教会

一つくらいは、有名な教会に行ってみよう、と思って行ったのが、ずっと気になっていたけど行っていなかった、マリア教会でした。森鷗外の『舞姫』では、この教会の前で、豊太郎とエリスが出会います。ガイドブックにも載っている、大きい教会です。さすがに…

クリスマス礼拝③ スウェーデン教会

ベルリンには、在ベルリンスウェーデン人のためのコミュニティがあり、ここは教会を持っていて、折にふれてスウェーデン式の儀式をしています。 ベルリン在住のスウェーデン人やその家族のためのもので、同郷の人たちが久々に集う場所、といった意味合いが強…

いや重け吉事~あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 大晦日には、広島は雪だったそうですが、1月1日、ベルリンでも雪が降りました。『万葉集』の最後の歌は、大伴家持の 新(あらた)しき 年の初めの 初春(はつはる)の けふふる雪の いや重(…

春ぞ近づく~よいお年を

わたしが新聞で真っ先に、必ず読むのは、文化欄です。朝日新聞を取っていたころ、その中で一番は大岡信の「折々のうた」でした。わたしのことを、古典や日本史に通じていると思っている人が時々いますが、実は、試験において、古典と日本史は失点原。わたし…

クリスマス礼拝② 自宅近くのカトリック教会

わたしは専門が北欧(と、ちょっぴりドイツ)なため、カトリック文化に疎く、違いを比較することを目的に出かけていきました。カトリック教会の方が、普段から内部が豪華ですが、クリスマスの飾りにも、トゲのいっぱい付いた大きな星が天井からぶら下がって…

クリスマス礼拝① 自宅近くのプロテスタント教会

※先に、「導入」を読んでいただけるとうれしいです。 この教会は、復活祭のミサにも参加したことがあり、教会の雰囲気などがとても好きで、今回も個人的には一番好きでした。 祭壇に、大きなクリスマスツリーが2本と、待降節用のリースがあり、ろうそくで飾…

クリスマス礼拝~導入

今更という感もありますが、昨年末のクリスマスの話題です。ドイツでは、1月6日の「東方の三博士の日」まではクリスマス期間で、ツリーなども飾ってあるので、良しとしてください。 わたしはクリスチャンではありませんが、ヨーロッパ文学を研究するにあたっ…

クリスマス・マメ知識3~ブタの頭とブッシュ・ド・ノエル

クリスマス・マメ知識、最後の話題は再び北欧です。前回ご紹介した「ルシア祭」は、非常に新しいお祭りで、それをいわゆる「伝統」にしていた西海岸地域でも、キリスト教導入(12世紀)以降に始まったものでした。 キリスト教導入以前、北欧では土着の神々が…

ルシア祭・追記

「クリスマス・マメ知識2」でご紹介した、ルシア際についての追加記事です。 フンボルト大学のスカンディナヴィア科では、13日早朝(7時45分から)に、スウェーデン語の先生主催のルシア際が、14日夜には、学生主催のルシア・パーティがあり、合唱サークル…

クリスマス・マメ知識2~ルシア祭

前回のサンタクロースは、民間信仰がキリスト教の行事として定着していった例でしたが、スウェーデンで12月13日に行われるルシア祭は、その逆パターンで、キリスト教の殉教者聖ルシアが、スウェーデンの民間信仰の光の女神として定着したものです。 キリスト…

クリスマス・マメ知識1~サンタクロース

12月にはいると、ドイツでは、「待降節」という、「クリスマスを(指折り数えて)待つ時期」にはいります。この期間には、リースやツリーに4本のろうそくを立て、灯す本数を週ごとに一本増やしたり、この時期特有の日めくりカレンダーをめくったりします。街…

聖マルティン祭

明後日、11月11日は、ロロノア・ゾロの誕生日。…というのは、今日の記事とは関係なくて、キリスト教文化圏では、聖マルティン(マルティヌス)の祭日です。 聖マルティヌスは、ローマの軍人で、フランク族の守護聖人。乞食に自分のマントを切ってほどこした…

ハロウィンとハリー・ポッター

昨日10月31日はハロウィンでした。 以前、別の国に留学していた友人が、ブログに、ハロウィンで「キル・ビル」のコスプレをしたとか書いていたので、わたしもひそかに楽しみにしていたのですが、ドイツはそこまで盛り上がらないのか、わたしにはお声がかから…

ドイツ統一記念日

10月3日は、ドイツ統一記念日(Tag der Deutschen Einheit)で、祝日でした。なんと17回目の記念日です。すでにいろんな方に話しているのですが、壁の崩壊はわたしが小学校5年生の時で、わたしにとっては、テレビで見た一番古い「世界のニュース」です。その…

各国の熊

ベルリンの「ベル」は、熊のこと。もともとは熊の狩場だったところからこの名前がつき、ベルリン市のマークはばんざいをした熊です。以前宮崎駿が受賞して話題になった、ベルリン国際映画祭の「金熊賞」も、これに基づいています。 10月3日は、広場で、各…

ベルリン・マラソン

9月30日(日)、ベルリン・マラソンがありました。一般からもエントリーできるということで、一瞬、出る気満々になったのですが、今の体力(&体重)では、どう考えても無理だし、何かあっても困るので、参加するのはあきらめて、その代わり、観戦に行く…

ベルナウ中世祭

明日6月15日は、義経の命日です(文治5年閏4月30日=1189年6月15日)。でも、ここで義経について熱く語り始めると、読者の2/3が逃げていってしまうので、ドイツの中世祭の話をしたいと思います。どっちも大して変わらない気もしますが。 ベルリン郊外、中…

聖霊降臨祭に遠足

木曜日に更新できなかったので、もう先週のことになりますが、5月27日(月)は、聖霊降臨祭という祝日でした。復活祭・キリスト昇天祭・聖霊降臨祭は、イエスの受難と昇天にまつわる一連の祝祭で、決まった日ではなく、移動祝日となっています。 復活祭は、…

復活祭

この週末は、復活祭で連休でした。 6日(金)は、カールフライターク(Karfreitag。カトリックでは「聖金曜日」、新教では「受難日」と訳します)で、イエスが処刑された日です。続く土・日・月が、「復活祭前日」「当日」「次の日」となり、月曜日も祝日扱…