さかなのためいき、ねこのあしおと

スウェーデン滞在記。現地時間の水曜日(日本時間の水曜日午後~木曜日午前中)に更新します。

聖霊降臨祭に遠足

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木曜日に更新できなかったので、もう先週のことになりますが、5月27日(月)は、聖霊降臨祭という祝日でした。復活祭・キリスト昇天祭・聖霊降臨祭は、イエスの受難と昇天にまつわる一連の祝祭で、決まった日ではなく、移動祝日となっています。

復活祭は、イエスが処刑されて、3日後に復活したことを祝うもので、春分の日の直後の満月の次の日曜日に祝います。ややこしいですが、要するに、かいほり日和の日曜日ってことですね。こんななので、復活祭は結構一ヶ月単位で移動します。

これが、今年は4月8日でした。復活から40日後、キリストが天国に昇ったことを祝うのが、キリスト昇天祭で、今年は5月17日でした。昇天の際、キリストは弟子たちに、「10日後に聖霊が下る」と預言し、10日後、弟子たちが聖霊に満たされて、キリスト教を世界に広めるべく、各国語を話せるようになった(うらやましい)のを祝うのが、聖霊降臨祭です。

この一連の祭は、春分の日との関わりからも分かるように、もともとは農事祭で、復活祭(イースター)も、エオステレというゲルマンの春の女神を祭るものだったそうです。今でも、ユダヤキリスト教以前の祝い方を色濃く残しており、国・民族ごとに、祝い方には様々なヴァリエーションがあります。

前置きが長くなりましたが、聖霊降臨祭で授業のなかった月曜日、各国語が話せるようには全くならないわたしは、ベルリン在住の日本人とその家族+その友人家族に誘われて、湖に遠足に行きました。駅から湖まで、自転車を借りて行ったのですが、ドイツの自転車は、なんと、後輪のブレーキがハンドルのところにありません!ペダルを後ろに回すと止まるのですが、止まらなきゃいけないのに、つい左手を握ってみたり、逆に、進んでいるときについちょっとペダルを後ろに回して自転車が急停車し、慣性の法則に基づいて体が前に飛び出したり、なんだか命がけでした。

でも、森の中を自転車で走るのは楽しかったし(宮島の裏のような静けさ)、湖はとてもすてきでした。1歳ちょっとの赤ちゃんが二人いて、ぱちゃぱちゃと水遊びをしているのが、なんともかわいかったです。やたら締め切りに追われる毎日の中で、そういう時間が持てたのは、ラッキーでした。

ちなみに。森の中を自転車で走りつつ、当然わたしは、森の中を馬で走っている自分を想像(妄想?)していたのですが(ロビン・フッドが現れたりとか?)、なんと、帰りがけ、本当に、馬に乗った人に会いました(かっこいい!)。湖で馬を休ませ、というか、馬に乗ったまま湖に入ったりしていました(うらやましい!)。ドイツでは、観光地で馬車を見かけることはよくあり、長距離電車などに乗っていても、車窓から牧場が見えたりはするのですが、まさかそんなところでばったり馬に会うとは思いませんでした。