あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
大晦日には、広島は雪だったそうですが、1月1日、ベルリンでも雪が降りました。『万葉集』の最後の歌は、大伴家持の
新(あらた)しき 年の初めの 初春(はつはる)の
けふふる雪の いや重(し)け吉事(よごと)
です。新年に雪が降るのは吉兆とされており、それを受けて、よいことが重なるように、との意味です。この歌は、たしか、大伴家が没落して行く中で読まれた歌で、万葉集最後の歌であると同時に、十代で歌詠を始めた家持の、現存する(当時家持は40歳、60歳くらいまで生きました)最後の歌ということでした。
広島もベルリンも雪だったのですから、今年はきっと、いいことがあるのでしょう。