明日6月15日は、義経の命日です(文治5年閏4月30日=1189年6月15日)。でも、ここで義経について熱く語り始めると、読者の2/3が逃げていってしまうので、ドイツの中世祭の話をしたいと思います。どっちも大して変わらない気もしますが。
ベルリン郊外、中心部から電車で30分ほど北に行ったところに、ベルナウという町があります。
http://www.bernau.de
中世の城壁が残るわたし好みの町で、毎年第2金曜日~日曜日にかけて、500年の伝統を持つ中世祭があります。ポスターを見て、これはぜひ行かねば!!と思ったものの、6月10日は、抱えていた4つの論文のうち、最後のものの締め切りでした。
そこで、5日の発表がすんでもまったりするのはやめて、6月10日の午前中までに、最後の論文を書くことにしました。中世祭をひかえて、いやがうえにもアドレナリンの分泌は高まります。結果、珍しく満足のいくものを書くことができました。
その日の気温は、34℃。まっすぐ行けばすぐに町の中心部にいけたものを、道に迷って(ドイツに来てから、何度道に迷ったことか)城壁の裏側に出てしまい、結局1時間近くかかって祭の会場へ。祭は6時までなのに、4時前にようやく到着し、あせりながら人だかりがしている場所に行くと、なんと、馬上槍試合をしていました!!
素人なのでいまいち迫力に欠ける馬上槍試合(でも、馬って近くで見るとものすごく大きいんですよ。かっこいい!)を眺めた後、少し歩いたのですが、屋台の人なども、みんな中世っぽい格好をしています。微妙な人も多かったですが、毛皮屋のおばちゃんが、糸車を持って暗い店内にたたずんでいる姿は秀逸でした。ただの観客の中にも、結構コスプレした人がいて、60代くらいのおばちゃんとかも、お姫様の格好などしてノリノリでした(ちょっぴりうらやましかったのですが、売っていたコスプレ用衣装は120ユーロとかでした。買う人すごい)。
5時からは、野外の舞台で、「ベルナウの戦い」なる史劇があり、6時にやっぱりコスプレした市長さん(気の毒…。)が挨拶をして、祭は終わりました。
勢い込んでいったものの、見るよりも参加するほうが楽しそうな祭でしたが、その分気負わずに楽しめました。何よりも、アドレナリンを増やせてよかったです。
4ページ「ピルニッツ」も更新しました。