さかなのためいき、ねこのあしおと

スウェーデン滞在記。現地時間の水曜日(日本時間の水曜日午後~木曜日午前中)に更新します。

ベルリン・マラソン

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9月30日(日)、ベルリン・マラソンがありました。一般からもエントリーできるということで、一瞬、出る気満々になったのですが、今の体力(&体重)では、どう考えても無理だし、何かあっても困るので、参加するのはあきらめて、その代わり、観戦に行くことにしました。

ブランデンブルク門=ゴール地点で見ようかなとも思ったのですが、きっとそこは観客も多くて見えにくいだろうと思い、わたしの家からちょうど駅二つの30キロ地点で観戦することにしました。ここなら、速い人はぶっちぎってるはずだし、ゴールも見えてきて勝負をかけたりもするだろうし、調子の悪い人は悪い人で、あとちょっとだからとやる気になる地点なので、そこで応援されたらうれしいだろうと思いました。

この日は3日間続いた雨も上がり、うす曇りで暑くはなく、風も弱いという、絶好のマラソン日和でした。ベルリン・マラソンは、一番の選手にはアシストもつき、ワールドレコードが出やすいことで有名です(高橋尚子が、女子で始めて2時間20分を切ったのも、この大会でした)。

このマラソンは、車椅子の参加者もいて、最初に通って行ったのはこの人たちでした。ランで一番だった人(最初の写真)は、30キロ地点で、2番集団(2番目の写真)に5分近い差をつけてぶっちぎっており、手元の時計で1時間28分、フォームもまったく乱れていなかった(乱れていないどころか、涙が出そうになるくらい美しい走りだった)ので、これはワールドレコードが出るんじゃないかと思い、次の日新聞で確認したのですが、果たして2時間4分26秒、これまでの記録を29秒も上回る快挙だったそうです。ワールドレコード誕生の瞬間に立ち会えたとは、ラッキーでした。

この選手、Haile Gebrselassie(エチオピア)は、もともと1万メートルの選手で、オリンピックで2度金メダルを取っているそうです。また、新聞には、車椅子部門の優勝者ソエジマ・マサズミ(日本)も紹介されていました。ソエジマは、憧れのスイス人選手ハインツ・フライ(これまでに17回優勝)に5分の差をつけ、1時間26分50秒で走ったそうです。

トップ選手が通り過ぎた後も、自分と同じくらいのタイムの人たちが来るまで、応援を続けることにしました。何人か日本人もいて(広島のマラソン大会で見かけたことのある人が2人いました。びっくり!)、そういう人たちは日本語で応援したのですが、みなさん喜んでくれました。中でも、わたしくらいの年で、わたしくらいのタイムの女の人がとても喜んでくれたのが、うれしかったです。