なんと一つの施設だけで15回も続いてしまったクルトゥーレン編、遂に完結です!
最後にまとめてお見せしたいのは、キリスト教の教会とヴァイキング時代のルーン石碑。
北欧史の時代区分は面白くて、「鉄器時代」「ヴァイキング時代」「中世」で、「古代」は使わないそうです。「ヴァイキング時代」と「中世」を分ける指標はキリスト教の導入です。「ヴァイキング時代」には、キリスト教ではなく北欧神話の神々が信仰されていました。北欧のキリスト教化は、デンマーク⇒スカンディナヴィア⇒その他の諸地域の順に9世紀もしくは10世紀にはじまり、13世紀に完了します。スコーネ地方は、現在はスウェーデン領ですが、キリスト教化の時期はデンマーク領だったので、スウェーデンよりも早くキリスト教化したそうです。
この記事の前半にはキリスト教の教会を掲載。今でも教会として使われている教会は信仰の場所なのであまり写真に撮れませんが、ここは展示物ですし、人もいないのでディテールの観察にぴったりです。前の日はここの椅子に座り(通路に扉がついていて、それを開けて入るのです)、案内してくれた方と長いことおしゃべりしました。
後半の石碑がルーン石碑です。アルファベットはキリスト教とともに導入されたため、「ルーン文字」で刻まれています。ルーン石碑は記念碑や墓碑で、当時の宗教や習慣などを知る貴重な手がかり=重要な歴史資料なのですが、とても貴重なものを除き、こんな風に野ざらしでぽいっと置かれていることが多いです。の