さかなのためいき、ねこのあしおと

スウェーデン滞在記。現地時間の水曜日(日本時間の水曜日午後~木曜日午前中)に更新します。

ルーン碑文1~ルーン文字とは

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今日は、以前コメント欄で話題に上った、ウップサラ名物「ルーン碑文」の写真を載せたいと思います。大学の庭に、上に載せた写真のような石がどーん、どーんと置いてあります。

ここに書いてある赤い文字が「ルーン文字」です。独文関係者の方は、小学館独和辞典でRuneの項を引くと、一覧表が載っています。

ルーン文字は、一世紀ごろに北欧で作られた文字です。もともと、ナイフ等で木に刻んで書いていたそうで、ローマ字と似たものもありますが、曲線がないのが特徴です。ヴァイキング時代には、この文字が書かれた碑文や墓石が多く作られました。写真は11世紀のもので、オリジナルのようです。

わたしは古アイスランド語は読めないので、となりにあったスウェーデン語の解説を見たところ、「父イグルゲルの思い出に」などと書いてあるので、墓石のようです。叙事詩などが口承の時代から、こうした碑文は存在しており、北欧の神話や歴史、当時の家族制度や風習などを知る考古学資料となっています。

以下のサイトに、ルーン碑文の詳しい情報があります。上と同じ碑文も載っています。