ひとつ前の記事の続きです。
▲鏡の間の入り口にある、ものすごいゴブラン織り。ちなみにここで結婚式が行われます。外国人もOK!
▲鏡の間のシャンデリア
▲鏡の間を撮影する、ジャパニーズ・カメラ・ウーマン(わたしですが)
▲鏡の間の向かいにある、プリンス・エウシェーンの絵。
ちなみに。プリンス・エウシェーン(ネルケ公、Prins Eugen, hertig av Närke/1865-19470)は、スウェーデンの前国王(現国王の祖父)の弟で、カール・ラーションなど多くの画家のパトロンとなり、美術収集家としても有名ですが、自分でも絵を描きました。その一枚がこれ。「メーラレン湖」の記事でご紹介したユールゴーデンには、この人のコレクションを集めた美術館があるほか、2005年には、この人の名前を関した美術賞も設立されたようです。
戦時中は、ユダヤ人の亡命運動に参加しており、ネリー・ザックスのヴィザの発給にも尽力しています(飯吉光男さんだったか生野幸吉さんだったかが、ザックスの本のあとがきで書いていました)。…が、このことは有名でないらしく、ガイドの人に、「このプリンス・エウシェーンて、ナチス時代にユダヤ人の亡命を助けた人ですか?」と聞いたら、「知らないけど、違うと思う」という返事が返ってきました。帰国後に調べたら、同一人物でした。
さて、話を戻して。
▲今回の会心のショット。鏡の間を去り際に移した一枚。