さかなのためいき、ねこのあしおと

スウェーデン滞在記。現地時間の水曜日(日本時間の水曜日午後~木曜日午前中)に更新します。

ラップランドの旅1 夜行列車でアビスコへ

 先週告知したとおり、217日から21日まで、ラップランドへ行ってきました。今週から3回に渡り、その様子をレポートしたいと思います。
 
ラップランドは、スウェーデンの最北端。少数民族サーミ(わたしより上の世代の人は「ラップ人」と習ったと思いますが、「ラップ」は、スウェーデン人がサーミを呼ぶ際に使った蔑称なので、今は使われていません。県名には残ってるのが、不思議ですね)が暮らす地域です。
 
17日の夜10時にウップサラを出発し、ボーデンというところで乗り換えて、オーロラ観測で有名なアビスコに向かいます。アビスコ到着予定は18日の15時。17時間の旅の始まりです。
 
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夜のウップサラ駅
 
寝台車の自分の個室に入ってまず気付いたのは、日本の電気製品をスウェーデンのコンセントに差し込むためのコネクターを忘れてきたことでした。なんて間抜けなんでしょう
 
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 寝台車の内部
 
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 寝台車の個室にはカードキーが付いています。知らずに外にでて締め出され、車掌さんに怒られたのはお約束。
 
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数少ない停車駅
 
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食堂車
 
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旅情豊かな車窓の風景
 
車窓から見える雪景色を見ていると、自分が今北極圏にいるというのが不思議に思えてきました。北欧文学者は、結構昔からなりたいと思っていましたが、そのころはまさか、自分が北極のすぐそばまで来る日が来ようとは、思ってもいませんでした。
 
雪のせいで30分ほど遅れてボーデンに着き(列車はこれしかないので、遅れても乗り継ぎはできるのです)、その日は寒すぎて(!!)列車が走っていないというので、バスでアビスコに向かいました。ボーデンに下りたとたん、鼻に違和感が。下品な話で申し訳ないのですが、鼻の中の水分が凍るんですね。マイナス20度の名は伊達ではありません。
 
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キルナ駅
 
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バスの車窓から。まだ15時過ぎなのに、日が沈みかけています。
 
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寒くても貨物列車(っていうのかな?多分、鉱物を運ぶ列車ですよね)は走っています