ニルス屋敷の部屋にある滞在のしおりの最後に、こんなことが書いてありました。
「追伸。ニルス・ホルゲルソン屋敷には、わたしたちの猫2匹、シッゲとスミュッランも住んでいます。猫たちは出たり入ったりするのが大好きです。皆さんの出入りの際、ドアを開けておいていただければ幸いです」
朝食が終わり、チェックアウト期限の11時までひと眠りしようとした時、中庭に猫が一匹出てきました。日の出前にポーズをとってくれたのと同じ猫かな?
中庭に出ていくと、奥さんが出てきて猫を抱き上げました。奥さんによるとこの猫はスミュッランで、しっぽがくるりんとなっているのが特徴とのこと。もう一匹のシッゲは、しっぽが短くてまっすぐだそうです。日の出前に見かけたのはシッゲの方でした。
シッゲは「つーん」という感じでしたが、スミュッランは、奥さんと一緒だからか、そういうキャラなのか、かまってほしそうに寄ってきました。
わたしはもともと動物はあまり好きでなく、写真を撮るようになってから被写体として好きになったのですが、これまで猫を触ったことはありませんでした。しかし、こんなに猫の好きな奥さんに、今更「動物が嫌いです」とは言えません(さっき写真撮ってたとこも見られているし)。
そこで、スウェーデン語で話しかけてみました。「こんにちは、スミュッラン。わたしはテイコ。日本からきたよ。会えてうれしいです。」するとゴロゴロと寄ってきたので、猫にもスウェーデン語が通じた(たぶん)喜びのあまり、なでなでしてしまいました。なでてみると(当たり前ですが)怖くはなくて小さくてかわいいのですね。
しばらくスミュッランと戯れた後、部屋に帰って今度こそひと眠りしました。