20回の予定が10回オーバーというべきか、1.5倍になったというべきか、予想を超えて長くなった「2018年スウェーデン滞在記」。アーランダ空港に到着し、無事帰国…と思ったら、一つハプニングがありました。といってもそれは、わたしのせいではありません。
ストックホルム(アーランダ空港)は成田からの直通便がないので、今回はヘルシンキで乗り継ぎでした。マリメッコのグッズが色々もらえるフィン・エアー。乗り継ぎは「ストックホルム~東京」で検索して一番上にヒットした便をあまり何も考えずに予約したのですが…
この日、ヘルシンキ到着予定は16:35。ヘルシンキ出発は17:20。Bording Timeが16:40と書かれたBording Passを見て、「ずいぶん忙しい乗り継ぎだなぁ」と思いました。
そんな中、飛行機は時間より少し早くヘルシンキに到着。「もともとの乗り継ぎ時間も短いんだし、搭乗口同士が近いんだろうな。良かった良かった」と妄想していると、機内放送「ドアが開かないのでお待ちください」。ドアを開けるのに四苦八苦し(飛行機の故障って怖い)、外に出られたのが17:00少し前。しかも、ターミナルまでバスで行くやつでした。飛行機で後ろの方の座席だったわたしは最初のバスに乗れず、だいぶ遅れてきた二番目のバスでターミナルに向かいます。
その後、出国審査。「出発時間が迫っているので優先的に通してくれるかも」という淡い期待は裏切られ、列は午前中に写真を撮りまくったかたつむりのごとくのんびり進んでいきます。この時初めて、無人の出国審査を体験したのですが、わたしの顔はなかなか認識してくれません。リュックのせいでちゃんとした場所に立てていないことに気づき、リュックを下ろして認識。
出国審査後は、免税店が並ぶすてきなコーナーがあり、マリメッコショップとかムーミンショップがあるのですが、その前はダッシュで通り過ぎました(ニョロニョロの目がピカピカ光っていたのでゆっくり見たかったのに。ムーミンショップの写真は、通り過ぎながら撮りました)。背中のリュックの中で、ストックホルムの免税店で買った複数の酒瓶がカチカチと音を立てます(リュックには機内で仕事するための本&パソコンも詰まっていました、念のため)。
この時点で17:10を過ぎており、頭の中ではその便に乗ることは諦め、ヘルシンキに一泊する算段をつけ始めました。土曜日の朝帰国予定が日曜日の朝に延びるだけなので、月曜日からの授業には差し支えありません。一泊すれば、ヘルシンキ観光ができるし、カイサニエミ公園で『ムーミン』の作者トーベ・ヤンソンの父のヴィクトル・ヤンソンが作った人魚の彫刻を見られます。その写真を撮れば、人魚の資料とムーミンの資料が両方増えて一石二鳥というわけです。でも、今日のホテルって予約できるかな?空きがあるかな?っていうか遅れた飛行機の代金てやっぱりわたし持ちなのかな。
…が、とりあえず搭乗口まで行ってから諦めようと思い、搭乗口まで走りました。
搭乗口についたとたん、そこからバスが出発するのが見えました。あぁ…間に合わなかった!と、そこに、次のバスがやってきました。
後から冷静に考えれば分かりますが、その便を使っていたのはわたしだけではありません。ガラガラのバスで待っていると、日本の団体旅行と思しき年配の皆さんや、のんびりやってきたらしい英語を話す陽気な家族連れが続々と乗ってきます。20分以上待ってバスは出発し(それならムーミンショップに行けたじゃん!!!)、少し遅れて成田行きの飛行機は飛び立ちました。だいぶつかれたので、機内ではあまり仕事ができず、写真を整理して過ごしました。
これで、2018年6月のスウェーデン滞在記は終了です。
実はこのブログ連載中に、急遽8月にスウェーデンに行くことになりました。こちらの連載については次の記事で告知します。