さかなのためいき、ねこのあしおと

スウェーデン滞在記。現地時間の水曜日(日本時間の水曜日午後~木曜日午前中)に更新します。

夏至前夜の7つの花

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

明日は夏至スウェーデンが、多分クリスマスの次くらいに盛り上がる日です。

キリスト教圏(北欧もですが)では、夏至のお祭は、「洗礼者ヨハネの祝日」に統合されています。洗礼者ヨハネは、イエスに洗礼を授けた人物で、イエスの半年前に生まれたことになっています。サロメに首切られた人ですね。イエスの誕生日も、聖書に具体的な記述はなく、キリスト教以前の風習である冬至の行事と一体化したことは確か去年のクリスマスに描きましたが、その半年前、ということで、ヨハネの誕生日は、夏至の行事と結びついたわけです。

といっても、キリスト教でどのような行事があるのか実はよく知りません。少なくともベルリンでは、特に夏至や、聖ヨハネの祝日が盛り上がるということはなかったように思います。

スウェーデンでは、夏至の日はメイポールと呼ばれる柱を立てて、その周りを踊ります。また、夏至の前の日の夕方、女の子が花を摘む風習があります。7つの花を黙ったまま摘み、枕の下に敷いて寝ると、未来のお婿さんの夢を見るんだそうです。

ちなみに、夏至スウェーデン語でMidsommar。英語のMidsummerですね。思うに、シェイクスピアの『真夏の夜の夢』って、実は『夏至の夜の夢』なんじゃないかなあと思います。恋の話だし、妖精も出てくるし。昔、妹が図書館で借りてきた本を、5人(パックもいるから)の声を演じ分けて読んだのは、楽しい思い出です。

夏至の花摘みは、『やかまし村の子どもたち』で読んでからずっとやってみたかったので、夕方、わたしも花を摘んできました!もうすぐ大台に乗ることを考えるとイタイ気もしますが、前にも書いたように、わたしの精神年齢は5歳くらいなので、気にしません。もちろん、枕の下に敷いて寝ますよ。

良い夢が見れるといいな~♪我こそはと思う殿方は、ぜひ、わたしの夢枕に立ってくださいね!

冗談はさておき、明日は再びガムラ・ウップサラに、夏至祭を見に行きます。来週のブログで詳細をご報告しますので、楽しみにお待ちください。このところ天気が悪いので、それだけ心配です。わたしの傘、ベルリンで壊れちゃったし。