20日は、ひたすら写真撮影、21日は、友だちと楽しく、ということで、一粒で二度おいしい夏至祭でした。今日は、この記事だけ長く、あとの記事は写真用なので、すみませんが、よろしくご忍耐を。ちなみに、「ちなみに」は長いですが、今回の夏至祭とは直接は関係ありません。
スウェーデンの夏至祭は、広場に「メイポール」を立て、その周りを踊ります。写真は、今からメイポールをたてるところ。夏至祭らしく、12時ぴったりに始めます。3番目は、立ったメイポール。メイポールは、スウェーデン語では「マイストング(Majstång)」、「五月の柱」という意味で、豊穣のシンボルです。
なぜ6月なのに「五月の柱」なのか、ずっと気になっていたので、調べてみたところ(Wikipediaですが)、説が二つあるそうで、一つは、「葉で飾る」という意味の動詞majaに由来するというもの。
もう一つは、この風習は、13世紀から14世紀ごろ、ドイツから入ってきたというものです。ドイツにも春のお祭として、5月1日に葉や花で飾った「マイバウム(Maibaum)」の周りを踊る風習があったそうです(わたしは、南ドイツやスイスで、メイポールに似たものを見たことがありますが、お祭はしているのでしょうか?)。昔は、そのあと焚き火をしたそうで、おそらくは、ヴァルボルイに使った木を、この時に燃やしていたんだろうということでした。しかし、スウェーデンは、5月の始めはまだ寒く、飾る花や葉がまだありません(!!!)。それで、時期がずれて、夏至祭と一体化したのではないかということでした。
もう一つは、この風習は、13世紀から14世紀ごろ、ドイツから入ってきたというものです。ドイツにも春のお祭として、5月1日に葉や花で飾った「マイバウム(Maibaum)」の周りを踊る風習があったそうです(わたしは、南ドイツやスイスで、メイポールに似たものを見たことがありますが、お祭はしているのでしょうか?)。昔は、そのあと焚き火をしたそうで、おそらくは、ヴァルボルイに使った木を、この時に燃やしていたんだろうということでした。しかし、スウェーデンは、5月の始めはまだ寒く、飾る花や葉がまだありません(!!!)。それで、時期がずれて、夏至祭と一体化したのではないかということでした。
また、ここからは、Wikipediaではなく、『トリックスターの系譜』という本に書いてあったのですが、13世紀以前にも、夏至の日にヤドリギを集める風習があったそうです。北欧神話には、バルドルという、若くてカッコいい光の神がいます。主神オーディンを父に、その正妻フリッガを母に持つ純血種で、太陽の象徴です。
バルドルは、盲目の弟ヘズの放ったヤドリギの矢に当たって死ぬのですが、ラグナロクですべての神々が滅びたあと、蘇ります。ヤドリギは、常緑樹で冬にも葉をつけることから、相手を殺す時にも再生を約束する、死と生、秩序と無秩序のバランスを保つための武器であり、肉体の死を超えて再生する精神の象徴なのではないか、と本には書いてありました。
バルドルは、盲目の弟ヘズの放ったヤドリギの矢に当たって死ぬのですが、ラグナロクですべての神々が滅びたあと、蘇ります。ヤドリギは、常緑樹で冬にも葉をつけることから、相手を殺す時にも再生を約束する、死と生、秩序と無秩序のバランスを保つための武器であり、肉体の死を超えて再生する精神の象徴なのではないか、と本には書いてありました。