さかなのためいき、ねこのあしおと

スウェーデン滞在記。現地時間の水曜日(日本時間の水曜日午後~木曜日午前中)に更新します。

ウップサラ春祭り~夜の部1 春の歌

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長くかかりましたが、ウップサラ春祭りの連載は、今日で終わりです。

ウップサラは、町のはずれが小高い丘になっていて、この丘の上に、前回ご紹介した図書館と、ウップサラ城があります。春祭りの日は、夜の9時から、このお城の前の広場で卒業生が春の歌を歌います。

ウップサラは、北緯61度。4月も終わりになると、夜の9時ごろまで明るいです。最初の写真は、お城に向かう人々を撮ったもので、8時50分ごろ。

2番目の写真は、合唱隊の外野です。暮れなずむ空、櫓、正装した男たち、春の風にはためく旗…もう何もかも、かっこ良すぎる!ということで、この日、もっともわたしのテンションを高めたのが、この光景でした。写真はほかにも何枚か撮ったのですが、カメラの感度があまりよくないので、暗いと手ぶれしてしまい、多分、これが一番いい出来です。

3番目の写真が、春の歌を歌っている学生たち。音が再現できないのが残念です。押すな押すなの人だかりで、あまり良い場所では見れなかったのですが、卒業生の歌を、押すな押すなになるほどの人が聞きに来る、大学の卒業を町全体で祝う、って、よく考えれば、すごいことですね。

先週の記事に、「ウップサラ大学→かっこいい!」と書きましたが、この町では、学生が本当に尊敬されていて、わたしのような者でも、「博士論文を書いている」というだけで、優遇されることが多いです。それは、歴代の学生たちが、尊敬されるに足る仕事をしてきたからなのでしょう。わたしも良い研究をしよう、と身の引き締まる行事でした。