さかなのためいき、ねこのあしおと

スウェーデン滞在記。現地時間の水曜日(日本時間の水曜日午後~木曜日午前中)に更新します。

155kmのベルリン散歩5 イノシシ出現

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前回は、ベルリンの最北端でストップし、この回ははひたすら南下したのですが、やはりずっと郊外で、歩いたのは湖と林ばかり。ベルリンの中心にある家は、ほとんどが集合住宅ですが、このあたりになると一軒家ばかりで、中には、お茶目な家もありました(一枚目の写真)。これ、わたしもすっかりだまされたのですが、カラスも、それを観察してるおじさんも、両方ニセモノです。

しかし、この日のハイライトは、なんと言っても、生まれて初めて野生のイノシシに遭遇したことでした。日暮れ近く、そろそろ帰り道を探さなきゃと思っていたら、前の方でガサッと音がして、何かが出てきました。大きい犬かと思ったら、なんとイノシシ!どうしよう!?何せ、道は一本で、そこを通らなければ先に進めず、かといって、戻ったら林の中で日が暮れてしまうし、それに、野生生物は、背を向けると危険だと聞いています。イノシシは、子どもがいなければそう凶暴ではないそうですが(イノシシがいつ子どもを産むのかは知りませんが、まさか冬前ということはないでしょう)、それでも、一歩間違えばどうなるか分かりませんし、次の日の新聞に「日本人留学生、イノシシに刺される」とか載るのはごめんです。

では、どうするか。熊は、にらめっこをして相手が目をそらしたら逃げられるそうです。イノシシはどうだか知りませんが、ほかにどうしようもなかったので、とりあえず、ヤンキー時代に鍛えたガン飛ばしをしてみたところ、にらみ合うこと数十秒(と感じましたが、本当はもっと短かったと思います)、イノシシがふっと目をそらし、向こうに行きかけたので、これ幸いと逃げ出しました。走ったら相手を刺激するかもしれないので、ガンは飛ばしたままそろそろと、イノシシを通り過ぎても、しばらくは後ろ向きに歩いて、目をそらさないようにしました。

これで終わればよかったのですが、だいぶ離れてくるりと背を向けたとたん、ゴリゴリと音がしたので、振り返ってみると、なんと、イノシシが木で牙をといでいました!これにはさすがに肝を冷やし、一目散に走って逃げました。よく、漫画で、走ってる人の足がナルト・マークになってる図がありますよね。まさにあんな感じでした。ベルリン・マラソンを見て以来、すっかりやる気になってインターバルトレーニングに励んだのがよかったのか、そもそもイノシシにわたしを襲う気がなかったのか(多分後者)、無事逃げ切ることができ、今もこうして生きてブログを書いています。