さかなのためいき、ねこのあしおと

スウェーデン滞在記。現地時間の水曜日(日本時間の水曜日午後~木曜日午前中)に更新します。

155kmのベルリン散歩 導入

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今回のベルリン滞在、基本的には、1.論文 2.健康 3.授業参加 という優先順位をつけて、ほとんどこれで手一杯でしたが、せっかくドイツにいるのに、図書館と学校と家を往復するだけで一年過ごすのは、もったいない!ということで、何かひとつだけ、長期滞在でなければできないことをしようと考え、思いついたのが、ベルリンの壁の跡を歩く、ということでした。

2005年の夏に、フライブルクに一ヶ月いたことがあるのですが、この時も、忙しくてほとんどどこにも行けなかったものの、最後の週末2日間だけ、時間を捻出しました。この時、名所や美術館は旅行できてもどうせ行くのでやめにして、フライブルクのすべての通り(Straße)を歩きました。これがとても楽しかったのと、奥の細道やサンディアゴ巡礼道を歩いた日経新聞の記者さんに触発されて、今回も歩こうと思ったのですが、いくら一年あっても、ベルリンのすべての通りを歩くのは不可能です。どこか一部を歩くにしても、何かテーマというか、目標は欲しい、ということで、調べてみたところ、ベルリンの壁は、全長155kmということでした。

これなら、1回に20km歩けば、8回で終わります。1年のうちに、8日遊ぶくらいは、多分かまわないでしょう。

宣言しておいてやっぱり歩けなかったらかっこ悪いので、これまで伏せていたのですが、どうやら歩き終われそうな見込みが立ちました。写真を撮りながらなのでそう早くは歩けず、また、途中、道に迷って時間をロスしたことも何度かあって、予定はオーバーしてしまいましたが、現在9回歩いており、次の一回で終わる見込みです。これから10回に渡って、書き溜めていたものを連載したいと思います。

始めるにあたって、「ベルリンの壁博物館」(アメリカとソ連の国境で、検問所があった場所)で地図を買いました。この地図は、町の中心部しか詳しく書いていないのですが、ベルリンでは、ところどころ、壁のあとが上記の写真のようにタイル張りになっているほか、「ベルリンの壁・遊歩道 Berliner Mauerweg」という標識もついており、地図なしでも歩けそうでした。また、実際に歩いてみたところ、要所要所に地図やその付近で起こった事件を説明するパネルが立っており、特に予備知識がなくても大丈夫でした。