ヴェルムランドに泊まった日の夕方、霧が出たので見に行きました。生まれて始めてきりの中を歩いたのですが、もうくつがぬれるどころの騒ぎではありません。
ヴェルムランドは、ノルウェーとの国境にあり、スウェーデンの中でも独特の景色を持っています。ラーゲルレーヴは1933年のエッセイの中に、「ノルウェーとスウェーデンの国境にあるヴェルムランドはまた、現実と非現実、見えるものと見えないもの、人間と自然、意識と無意識の境でもあると書いています。
こういうことは、頭では理解できるけど、霧の中に立ってみて、本当になるほどと思いました。わたしのカメラでは、夕日の色がきれいに出ないのが残念です。