さかなのためいき、ねこのあしおと

スウェーデン滞在記。現地時間の水曜日(日本時間の水曜日午後~木曜日午前中)に更新します。

ヴェルムランド1 モールバッカ~ラーゲルレーヴの家

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更新が遅くなり、申し訳ありません。

8月12日、〈セルマ・ラーゲルレーヴ協会〉の学会があり、初めて参加しました。来年の生誕150年際の前哨戦ということで、例年のようにストックホルムではなく、ラーゲルレーヴの故郷ヴェルムランドでの開催でした。

最初は日帰りするつもりだったのですが、週末は電車が二本しかなくて無理だったので、前の日から出かけ、到着した日の午後、モールバッカという村にあるラーゲルレーヴの生家に行ってきました。前の日は、興奮してしまって、ちょっと寝られませんでした。

ラーゲルレーヴ家は、裕福な地主でしたが、資本主義経済の発展の中で没落し、ラーゲルレーヴが30歳の時に、この家は競売にかけられます。ラーゲルレーヴはその後もずっとモールバッカに執着して、1907年には家を、1909年にはノーベル賞の賞金で地所も買い戻します。そんなことにノーベル賞の賞金を使っていいのかはさておき(ファンとしてはちょっと残念)、ラーゲルレーヴがなんとしてでもこの家を取り戻したかったというのは、良く分かりました。

この家、ガイドツアーでしか見学できないのがなんとも残念でした(ゆっくり一人で見たかったよぅ)が、それでもラーゲルレーヴが住んだ家に入れるというのは、なんとも感激でした。今わたしが歩いているここを、ラーゲルレーヴが歩いたのか、と思うとうれしかったです。家もすてきでしたが、裏庭にある果樹園もすてきでした。また、家の裏には、牧場があり、大きな厩舎もあります。この厩舎は、今は展示室になっています。