さかなのためいき、ねこのあしおと

スウェーデン滞在記。現地時間の水曜日(日本時間の水曜日午後~木曜日午前中)に更新します。

ザクセン・スイス

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今は昔、2月・3月に通っていたドレスデンの語学学校には、わたし以外に、日本人が男性・女性ともに二人づついました。わたしは語学学校で、日本人と上手くいかないことが多いのですが、今回は、皆さんとてもいい人たちで、楽しくお付き合いできました。特に、女性二人、よくコメントをくださるコユキさんとモトコさんは、とても親切にしてくれて、語学学校の終わり、記念にということで、3人でザクセン・スイスに遠足に行きました。

ザクセン・スイスは、ほとんどチェコとの国境の辺りにある山岳地帯で、岩山の連なるありえない風景の中に、中世文学的な要塞が仕立ててあります。以前、大学のゼミで読んだルートヴィッヒ・ティークの『ルーン山』に出てきそうな風景だなあと思ったら、何のことはない、ティークはこの風景に触発されて『ルーン山』を書いたのでした。ちなみに、2番目の写真は、最後の写真の左側にある岩山の割れ目にかかっている橋から撮ったものです。考えるだけで恐ろしいですが、当日は、ロック・クライミングしている猛者もいました。

ここにも、語学学校のプログラムで行くはずだったのがキャンセルになったのですが、絵葉書を見て、行かなかったことがあまりに残念になり、「お二人とも、足は丈夫ですか」「うん」程度の会話をしただけのコユキさんとモトコさんを強引に連れ出し、かつ、ガイドブック等も見つからなかったので、駅で「ザクセン・スイスに行くにはどこで降りれば良いですか」と聞いて切符を買い、降りた駅の観光案内所で地図をもらって道順を教えてもらうという、行き当たりばったりの遠足でしたが、しっかりものの二人がいたため、無事生きて返ることが出来ました。

特に、地図を片手に目的地にたどり着こうとして、気がつくといつも反対方向に歩いている夢子なわたしと違って、モトコさんは「地図の読める女」。
わたし「でも、この教会の脇を通っていくわけでしょ?そしたら、教会はあっちにあったじゃん?」
モトコ「何言ってるんですか、ここが教会ですよ!」
などという、温かくも厳しい突込みをいただきつつ、びっくりしたことに一度も道に迷わず、また、足元もろくに見ずにあほうのように写真を撮りまくるわたしを、コユキさんが気をつけてくれたりもして、お二人は大変だったと思いますが、わたしにはとても楽しい遠足でした。

一人で行っていたら、今ごろ、山中でサバイバル生活を送っていたかもしれません。