さかなのためいき、ねこのあしおと

スウェーデン滞在記。現地時間の水曜日(日本時間の水曜日午後~木曜日午前中)に更新します。

バウツェン2 ソルブ

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「バウツェン1」にも書いたとおり、バウツェンは、チェコとドイツの国境にあるラウジッツ地方の中心地で、この地方には、ソルブ(ドイツ名ヴェンド)というスラヴ系の少数民族が住んでいます。9世紀にはカトリック化して、民族独自の宗教と融合した独特の信仰を形成するものの、ザクセンプロテスタント化によってカトリックが、さらにはナチス時代・東ドイツ時代を通じて宗教そのものが禁止されたそうです。
現在は、バウツェンの人口の10%ほどを占め、特に決まった地域ではなく、町のあちこちに散らばって住んでいるそうです。少数民族の権利を守る立場から、バウツェンにはソルブのためのカトリック教会、墓地、学校などがあり、また、公共施設のすべてが、ドイツ語・ソルブ語の二ヶ国語表記になっています。最初の写真は、通りの名前を書いたものですが、駅の「禁煙」「出口」といった表示も二ヶ国語になっていました。
このプログラムでは、バウツェンの博物館(建物は、3番目の写真)に行ったのですが、結婚式、葬式、あるいは普段に着るものなど、さまざまな民族衣装があり、見ていて楽しかったです。二番目の写真は、ダンスの服です。このマネキンは、顔も布で作って、目鼻が刺繍してあり、なかなかインパクトがありました。