二つ前の記事の続きです。
オーロラ撮影に際して、写真に詳しいBさんに色々と教えてもらったのですが、星空の撮影とオーロラの撮影は技術が似ているということでした。星空やオーロラの光はとても弱いので、通常の景色や人を撮るようなシャッタースピードでは、写真に写りません。そこで、シャッタースピードを遅くする必要があるのですが、遅くしすぎると今度は、星が流れたり、オーロラのひだがつぶれたり、画面が白っぽくなってしまったりします。
オーロラ撮影で失敗しては大変なので、スウェーデンについてから折に触れて、星空の撮影の練習をしてきました。ウップサラ大聖堂とオリオン座の写真は、その時に撮ったものです。
星空写真の練習は、もともとオーロラを撮るためのものでしたが、やってみると星空撮影そのものにもハマりました。帰国の迫った3月の某日、星空を撮りにガムラ・ウップサラに行きました。キルナでも星はとてもきれいだったのですが(流れ星を数えながらオーロラ撮影)、やはりオーロラに目が行ってしまい、ウップサラの街中では、街灯が明るくて、あまり星空はきれいに撮れませんでした。そこで目を付けたのが、ガムラ・ウップサラ。キルナほどの好条件ではありませんが、昼はヴァイキング遺跡が見られて、夜は星がきれいで、一石二鳥。
それでは、ガムラ・ウップサラの空の写真をお楽しみください。
▲丘の上にかかる月。ヴァイキングたちも、この月を見ていた…と思うと、テンション上がること限りなし。
▲雪の上でも春めいてくる空の色
▲西の空にはまだほのかにあかりが。
▲薄明りで見てもカッコいい墳墓。
▲街にも明かりがついています。一番明るいのは、駅かな?
▲近隣の家にも窓明かりが灯り始めました。
▲街灯りがある側だと、星空がきれいに撮れないので、丘の裏側に回ります。うっすらと見えるオリオン座。
▲月明かりのきれいな夜。星空撮影には本来不向きですが、紫の空にも、趣があります。
▲西側の空も少しずつ暗くなっていきます。
▲撮った最後の一枚。左上にスバルが見えます。
3月とはいえ、雪が残るガムラ・ウップサラの夜は寒かったです。電池切れを機に、帰ることにしました。今度はここで、白夜の空を撮りたいものです。
ガムラ・ウップサラの記事はこれで最後です。次回は、ゼミ発表の体験談です。お楽しみに!