ヴァーサ号博物館特集の2回目です。
博物館に展示されている本物のヴァーサ号は、船の外観を見ることはできても、乗ることはできません。でも、中身の気になる人のために、ヴァーサ号の2階部分を再現した、「ヴァーサ号体験コーナー」があります。前回ご紹介した「櫓体験コーナー」もこの中です。
今回は、このコーナーの展示をご紹介します。
▲入口。「船の暮らし」というプレートがついています。
▲入口を入ってすぐに、水をくみ上げる装置があります。一度船出すると、次の港に着くまで数か月ということはザラ。水は貴重だったため、ほとんど使えず、船上の暮らしは非常に非衛生的で、平均寿命は30代でした。
▲大砲の並ぶ船内。船員の居住空間でもあります。船員は、この大砲の間にごろ寝していました。一人につき、一畳分くらいのスペースしかなかったそうです。
▲下記サイトによると、ヴァーサ号に搭載されていたのは、「カルバリン砲」(鉄腕ゲッツの手を吹っ飛ばしたあれですね)や「ファルコン砲」だそうです。台車につけて移動できる大砲の発明により、船による戦いは劇的な変化を遂げたそうです。
各大砲の解説は、以下のサイトをご覧ください。
▲大砲は、撃たれる側から見るとこんな感じ。使わない時はフタが閉められるようになっているんですね。
▲床。体験コーナーではガラス張りになっていますが、実際には木枠をはめただけの吹き抜け。下の階は調理室なので、煙がそのまま居住空間に上ってきていました。
▲船の断面図の模型。小さくて分かりにくいですが、人形もいっぱい働いています。
▲このコーナーには、船の中から出てきた日用品も展示されています。船員の衣類と、それを再現した船乗り人形。
▲櫛もきれいに残っています。
▲食事セット
▲指輪。宝石は取れてしまっていますが、見つかった中で唯一の金製品だそうです。
▲とにかく酒じゃ!船乗りといえば、酒盛りですよね。
▲船の定番お仕置き・・・。
▲人骨をもとに、生前の姿を再現したコーナー。骨から体格や年齢、衣類から職業を割り出し、説明が付けてあります。人骨そのものも展示してありますが、さすがに申し訳ないので、写真には撮りませんでした。
▲一般船員のアダムさん。年齢35~40歳、身長165cm。
▲ヴァーサ号からは、女性も何人か(3人だったかな?)見つかっています。
▲ヴァーサ号乗組員の絵。色々な身分・職業の人たちがいます。右上の方にいるのは、身なりの良い偉い人たちです。
▲近くで見ると、みんな良い表情。
▲個人的には、猫にかまってるこの人が、一番好みでした。