さかなのためいき、ねこのあしおと

スウェーデン滞在記。現地時間の水曜日(日本時間の水曜日午後~木曜日午前中)に更新します。

ドイツ再訪3 ベルリン

このドイツ滞在、予定では、11日午前中にハンブルクについて友人宅に2泊し、13日の朝早くに発って、その日の午後と14日午前中をベルリン観光にあて、夕方、ベルリン留学時代にお世話になった先生と会って、夜、スウェーデンに帰国する予定でした。(時間が限られていたため、ベルリンでお世話になった皆さんには挨拶に伺えませんでした。申し訳ありません)
 
しかし、11日が丸一日つぶれてしまい、友人宅に着いたのは夜中の1時だった上、友人たちは12日午前中はいなかったので(これは事前に分かっていたのですが、日程的に仕方なかったのです。「ハンブルク」の記事の写真は、一人で観光中に撮ったものです)、予定を変更して、13日夜にベルリンに到着しました。
 
14日、半日だけベルリンを観光したのですが、懐かしくて楽しくはあったものの、ここでも、ついていない日々は続きました!
 
まず、朝6時半に起床。フリードリヒシュトラーセ駅に荷物を預け、以前住んでいた家の周りや、よくジョギングしてた池の周りを散策しました。
 
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▲ジョギングをしていた池(池がジョギングをしていたわけではありません)
 
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▲黒つぐみ(多分)
 
ここまでは良かったんです。昼前に市内に戻り、100番バスを使って有効的に観光。
 
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ブランデンブルク門。ベルリンの「ベル」は「熊」のことなので、熊が出没するようです。もともとこのあたりは熊の狩場だったそうで、今でもベルリン市のマークは、熊ですし、ベルリン国際映画祭の賞は、金熊賞銀熊賞です。
 
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▲国会議事堂
 
今回は、授業で使う写真を集めたかったので、金の女神像に上って、『ベルリン・天使の詩』よろしく上空から写真を撮る予定でした。ところが、女神像は改修工事のため閉鎖中。入り口を求めてぐるぐるした挙句、外から写真を撮るだけになってしまいました。
 
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▲工事中の女神像。ベルリン国際映画祭のポスターが貼ってあります。
 
このあたりで、カメラのレンズのフタをなくし、軽くへこみました。
 
その後、アレクサンダー広場へ。ドイツ文学の名作に、『ベルリン・アレクサンダー広場』というすごく長くてつまらない(主観です)小説があるのですが、皆さん、お読みになったでしょうか。ちなみに、アレクサンダー広場の電気店で、レンズのフタを買いました。
 
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テレビ塔368m)。モスクワのテレビ塔などに次いで、ヨーロッパで4番目に高い建物。手前に見えるのが、地上を走る電車(Sバーン)の駅です。
 
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路面電車と地下鉄(Uバーン)の入り口。アレクサンダー広場は、主要交通の乗換駅として栄えました。すぐ前に見えるのは、レンズキャップを買った電気店
 
イメージ 20 ▲アレクサンダー広場名物・世界時計。平壌、東京、ソウルは21時のようです。
 
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▲マリア教会。森鷗外舞姫』で、ダメ人間・太田豊太郎がエリスと出会った教会。ちなみにわたしは鷗外ファンです。
 
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▲国会議事堂に押され、いまいちぱっとしないベルリンの市庁舎
 
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 ▲ハキッシャー・マルクト。複数の店舗がひとつの建物に入っています。有名なアンペルマン・ショップもここにあります。
 
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アンペルマン・ショップ
 
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▲ベルリンではトイレもアンペルマン
 
ここから大学に向かう途中に、ベルリン大聖堂があります。以前の滞在の最後に、ここでお気に入りの一枚が撮れたので、ジーゲスゾイレの代わりにここで写真を撮ろうと、8ユーロ払って中に入ると、「ドームには登れません」の貼り紙が。ドーム内部にある美術館は見る暇がなかったので、8ユーロの払い損でした。なら外に書いとけよ!
 
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▲ベルリン大聖堂
 
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▲上るはずだった丸天井
 
この後、以前通っていたフンボルト大学に立ち寄ろうと、ドイツ歴史博物館の前を通った時、更なる悲劇が!「ヒトラーとドイツ人展」の会期が延長されていたのです!
 
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▲「ヒトラーとドイツ人展」の看板
 
この展覧会は、初めてヒトラーナチスを扱ったというので、話題になり、物議をかもしもした展覧会でした。詳しくはこちら↓(ドイツ語です)
 
 
当初は、26日までの会期の予定だったので、「行けないなぁ」と思っていたのですが、まだやっているとは!知っていれば、ハンブルクを予定通りにたってでも、ベルリン市内観光をやめてでも、来たかったところでした。
 
しかし、時間がないので仕方ありません。カタログを買い、少しだけ大学に立ち寄り、フリードリヒシュトラーセ駅で荷物を取って、先生との待ち合わせ場所に向かいました。
 
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▲大学のメイン校舎
 
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 ▲北欧科のある建物の中
 
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 ▲先生と会ったカフェ
 
ここでのやり取りで、今後の研究の方向性が具体的に決まってきました。範囲が広すぎて、どこから手を付けていいか分からなかった研究計画の、何からはじめるかが決まったわけですね。今回の最大の目的は、先生とのディスカッションだったので、その意味では、ついてなくなく、実りある滞在だったということができます。
 
先生の指摘は的確で、思ったより早く終わったので、出発まで、あと一時間ほどありました。そこで思い立って、国会議事堂に行ってみることにしました。ここでも、上空からベルリンが見えるのですが、いつも長い列ができているので、今回は中に入ろうと思わなかったのです。でも、午前中にいったときは、そういえば列がなかった。寒いからかな?などと思いつつ、国会議事堂に向かうと…ここも閉鎖中。列がなかったのは、閉鎖されてたからなんですね。仕方なく、国会議事堂とブランデンブルク門の夜景を撮って、駅に向かいました。
 
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▲国会議事堂の夜景
 
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ブランデンブルク門の夜景(ブログの容量の関係で、この写真だけ小さいです)
 
いろいろと準備不足で、残念なことも多かったですが、未練があれば、また戻ってくることもできるでしょう。何より、今後、また研究ができそうな気がしてきたという点で、行って良かった3度目のベルリンでした。