大変お待たせしましたが、「春祭り」の記事を更新します。今日だけでは終わらないので、来週に続きます。
4月30日、スウェーデン全土で、「ヴァルボルイValborg」、別名「4月の終わり」というお祭があります。ヴァルボルイは、悪魔祓いの守護聖女で、ドイツ語だと「ヴァルブルクWalburg」、ヴァルプルギスのことです。スウェーデンでは、「その日の聖人」というのが365日分決まっていて、5月1日は、「ヴァルボルイの日」です。
「ヴァルプルギスの夜」というのは、民間信仰で、世界中の魔女がブロッケン山に集まって、悪魔と宴会をする日で、文学作品にも色々でてくるので(ゲーテ『ファウスト』、トーマス・マン『魔の山』など。プロイスラー『小さい魔女』もそうですね)、耳にされた方も多いと思います。
復活祭前の木曜日にも、「魔女祭」があるので(下記記事参照)ややこしいのですが、多分、発祥は同じで、その後、暦上で、復活祭とヴァルボルイの日が別れたために、別々に祝うようになったんだろうと思います。
この日、ウップサラでは朝からお祭騒ぎをします。大学町らしく、学生が中心の行事が多いのですが、目玉は、なんといっても、いかだレース。学生たちが、フィリス河を、思い思いに工夫を凝らした、手作りのいかだで下ります。
終わりの方に、ちょっと滝っぽくなったところもあり、本当はそこで見たかったのですが、人がぎっちりで、何も見えなかったので、場所を移動。
これは、アメリカ人の友だちと、デンマークから遊びに来ていたその彼氏(わたしってば、なんてオジャマ虫)と見に行ったのですが、二人がまったりいかだを眺める中、わたしはこういうノリが大好きなので、興奮してやたら写真を撮りました。
こんなのは、見るより参加する方が絶対に楽しいので、時々、参加している自分を妄想して(どんないかだにしようかな?)ニヤニヤしました。それはともかく、やたら撮った写真を、たくさん載せたいと思います。