さかなのためいき、ねこのあしおと

スウェーデン滞在記。現地時間の水曜日(日本時間の水曜日午後~木曜日午前中)に更新します。

ウップサラ大学文学部

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ウップサラは、北欧最古の大学があるとはいえ、人口12万人ほどの小さな町。大学も、観光名所のウップサラ大聖堂とウップサラ城も、徒歩10分以内のところにまとまり、お店などが並ぶメインストリートもすぐそばです。ベルリンよりも更に、行動範囲は狭まり、乗り物に乗るのは、ストックホルムに行くときだけ。

というわけで、今日は、わたしの生息領域を紹介したいと思います。

地図があれば分かりやすいのですが、復活祭のときに写真を載せたベルリン大聖堂は、自宅から徒歩15分。ウップサラには小高い丘があり、大聖堂はその中腹に立っているのですが、そのすぐ隣に、ウップサラ大学のメイン校舎があります。最初の写真です。手前の銅像は、エリック・グスタヴ・イェイイェル(Erik Gustaf Geijer, 1783-1847)というスウェーデンのロマン派作家で、ウップサラ大学の歴史の先生でした。ラーゲルレーヴとは親戚なのですが、わたしには、名前の読み方が分からなくて苦労した作家の一人です。

フンボルト大がそうだったように、丘の中腹にあるこのメイン校舎には、文学部はありません。丘を更に登ると一ブロックは住宅街で、その裏手、丘のてっぺんに、墓地、大学図書館、ウップサラ城があります。先週載せた丘の上の黄色い建物の写真が図書館で、今日二番目に載せたのが、ウップサラ城です。ここは夏しかあいていないので、まだ中に入ったことはありません。図書館の上の階(雑誌室)からは、ウップサラの町が一望できます。

墓地と図書館を通り過ぎて更に行くと、文学部の建物が集合しています。古い建物と新しい建物が、渡り廊下でつながっているのですが、このうち、われらが文学科は、3番目の写真の建物「6号館」にあります。この建物、もともとは、化学の研究室だったそうで、はなれになった塔の、錬金術な雰囲気がたまりません。塔の中には、「エリック・グスタフ・イェイイェル・ホール」(…どれだけイェイイェルが好きなんだろう?)がありますが、これは、残念ながら、普通の教室です。明日は授業が初めて、イェイイェル・ホールであるので、窓から外を見てみようと思います。