さかなのためいき、ねこのあしおと

スウェーデン滞在記。現地時間の水曜日(日本時間の水曜日午後~木曜日午前中)に更新します。

9℃

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

今日の最高気温は、9℃だそうです。まだ10月なのに、一桁!!

ドイツに留学ということで、半分心配、半分楽しみにしていたのが、日本では体験できない、寒さと暗さでした。「ER」の冬の場面で、かわいい女医さんが両手が下ろせないくらいにもこもこ着込んで、雪の中を歩くシーンなんかに、ひそかにあこがれていたので、2月のドレスデンがあまり寒くなく、雪も積もっていなかったときには、ほっとすると同時に、ちょっぴりがっかりしました。

しかし、この2週間の寒さはすでに、あこがれるどころではありません。朝7時台にプラットフォームに立っていると、石の地面から、冷たさが上ってきて、骨まで冷える感じです。学校からの帰り、夕方6時とか8時とかに歩いていても、地面についているほうの足を、少しでも早く離したいです。わたしはランナーなので、運動靴は結構いいものを履いていて、日本で足が冷たいと思ったことはあまりないのですが、先日、どうにも我慢ができなくなり、ブーツを一足買いました。ドイツの靴は、底の素材が違い、また、内側にも何かぬくいものが張ってあるので、革靴でも、とても暖かいです。

子どものころ、いわさきちひろの絵本で読んだアンデルセンの『赤いくつ』(なぜか、おじいちゃんのうちにあった)は、好きというのとは違う、妙なインパクトがあり、最近図書館で見つけて、全文を読み直しました。この作品をはじめとして、ヨーロッパ文学には、「貧しくて靴も履けない」という設定は結構ありますが、この記事を書いていて、『赤いくつ』の主人公がとりつかれたのは、「赤い」靴を履くこと以前に、靴を履けることへの喜びだったのかもしれないと思いました。