さかなのためいき、ねこのあしおと

スウェーデン滞在記。現地時間の水曜日(日本時間の水曜日午後~木曜日午前中)に更新します。

ライプツィヒ1~オリンピック

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前半に行った所の中で、ライプツィヒは今回が初めて。卒論で書かない?と勧められた作家クリスタ・ヴォルフが長年住んだこともあり、行ってみたかった街のひとつです。工業都市として、文化・芸術の町として、また大学町として有名です。少し前の話ですが、この街、2008年だか12年だかのオリンピックのドイツでの候補地にもなっていて、それに至るエピソードはわたしのお気に入りです(確か、雑誌〈未来〉に載っていました)。

旧東ドイツライプツィヒは、旧西の各都市と比べ、あまり豊かではありません。ドイツの候補地を選ぶプレゼンの際、旧西の他都市はお金をかけた派手な宣伝をしたのですが、ライプツィヒはそれができませんでした。それで、チェロの腕は玄人はだしという当時の市長が、チェロを弾いたそうです。これが、贅を尽くした派手なオリンピックに飽き飽きしていたドイツ国民に受け、大穴ライプツィヒが候補地になったということでした。立候補した都市は5箇所、投票は、一番得票数が低いところをまず落とし、再度プレゼンをしてまた一つ落とし、という方法で、ライプツィヒ市長はそのたびにチェロを弾いたのですが、すべての投票で、ライプツィヒはずっと一番だったそうです。

ライプツィヒを見た日は、どしゃぶりの雨。バスツアーに参加したのですが、道も悪く、工事中の建物も多くて、なんとなくうら悲しいところでした。バッハゆかりの聖トマス教会にいたっては、入ったとたんに鬱になりました。こういうところでチェロを弾くと(市長がどこで弾いたか知りませんが)、たしかにさまになると思います。

写真は、そのトマス教会と、いろいろな有名人の手形が集めてあるところにあった、ミヒャエル・シューマッハ(F1レーサー)とカタリナ・ヴィット(フィギュアスケート選手。ファンなのです)の手形です。