さかなのためいき、ねこのあしおと

スウェーデン滞在記。現地時間の水曜日(日本時間の水曜日午後~木曜日午前中)に更新します。

ダーラナ1 カール・ラーション

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先週の金曜日は、語学学校がバスを出してくれて、ダーラナ地方に行ってきました。写真をたくさん撮ったので、今日は3本立てです。

スウェーデンには、25の県があり、ダーラナ地方は、スウェーデンの中西部にあります。スウェーデンは、北は寒すぎて何も採れず、南は土地がやせてて何も採れないので、真ん中へんが一番豊かで、ダーラナ地方は穀倉地帯となっており、また、古くから馬の産地でもあります。よくスウェーデンのお土産で目にする花柄の馬は、ダーラ・へストといい、このあたりの特産品です。

このあたりは、民話がたくさん残っていることでも有名で、よく「スウェーデン人の心のふるさと」などと紹介されます。用は、そういった田園風景を「心のふるさと」という形でナショナル・アイデンティティ化することで、近代のナショナリズムは成立したわけで、ラーゲルレーヴもその一翼を担った一人だったわけですが、同じ時期に活躍した画家に、カール・ラーション(1853~1919)がいます。ダーラナに長く住み、家族や家を描いたというので、スウェーデンでは今でも人気の画家です。本屋に行くと、かならず絵葉書やカレンダーが置いてあります。

ラーションの住んでいた家が、今は資料館になっていて、中を見学しました。1番目の写真は売店の概観。2番目は住居入り口の子どもの絵(ラーションには8人子どもがいました。楽しそう)。3番目は家の前の湖です。ラーションもご多分に漏れず日本文化の影響を強く受けていて(いかにも浮世絵っぽい構図の絵を描いています)、部屋に浮世絵や日本人形があったのと、ゲストブックにラーゲルレーヴと秘書ソフィー・エルカンの名前があったのが感激でした。