クルトゥーレンのハイライトは、建物の展示です。
ここでは、昔実際に人が住んで使っていた建物が、そのままの形で移築されています。
その中で最初に特集するのは牧師館。「牧師館」は、ラーゲルレーヴ作品に頻出する重要な場所です。
建物の中に入ると説明があります。それによると、スコーネ地方の西ヴラームス教区の牧師館で、この建物は18世紀に建てられたとのこと(牧師館そのものは16世紀からあったそうです)。1924年に新しい牧師館を建設することになり、クルトゥーレンが古い牧師館を購入、1927年にここに移築したそうです。
入口から入ると牧師館のマストアイテム=コーヒーセットとともに牧師館そのものの説明があり、当時の様子が生き生きと伝わってきます。
「1768年、この家には牧師、妻のアグネータ、娘のエヴァ、ヘドヴィク、アンナ、孫ヨハンが住んでいた。牧師の子どもはあと3人いるが、独り立ちした。勉強部屋、ゲストルーム、寝室がある。娘たちは屋根裏部屋で寝ていた。副牧師のシェルマンは別館に一部屋持っていた。別館には作男のニルスとオーラ、女中のボッラ、ドロテア、ニッラも住んでいた。厩舎には馬8頭、牛26頭、牡牛1頭、羊19頭、豚30頭分のスペースがある。」
なお、コーヒーと牧師館については、↓をお読みください。
http://www7b.biglobe.ne.jp/~nakamaru_teiko/syohyo/05svenska/03fika.html